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  • 2011.12.11 Sunday
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短歌をはじめたころのわたしへ(12) にわか歴女と秋の空

こんにちは。

にわか歌人、
にわか鉄子、
にわか歴女、の、A.Iです。


「にわか」というと、悪い意味にとられてしまうかもしれません。
でも、それでいいのです。
降りたての雨のように、いつでも新鮮な気持ちです。

「短歌を詠みたい」というかたは、まじめなひとがおおいのですが(笑)、
なにも、まいにちびっしりと机に向かうだけが歌への対峙のしかたとはかぎりません。
趣味というのは、自分のペースで取り組むのがいちばんだと思います。
自分の趣味の共通点は、旅、に関するということかなぁ。

電車にのって、ことこととゆられて、
史跡を見て、おいしいものを食べて、
そのうちの何割かが歌になればいいなぁ、くらいの気持ちで、のんびりと生きていきたいものですね。

相席に慣れているのか 通学の男子のあたま剃り跡青し



私はもともと転勤族の子で、現在は転勤族の妻として、
南部藩と伊達藩の境目あたりの町に暮らしています。
何年かしたら、またどこかに移動するだろうな、という、
旅暮らし。

あたらしい土地に縁ができると、
なるべく、その周辺を積極的に観光するようにしています。
盛岡よりも仙台のほうが都会だから、どうしても「都会にあそびにいこう」とすると仙台のほうに行ってしまうことが多いかな。

仙台はきれいな都市です。
青葉まぶしく、川うるわしく。都市計画がとにかく、きっちりとしていて、道もわかりやすいです。
博物館で、戦国時代の仙台市の地図をみたことがあるのですが、
現在の地図と重ね合わせてみても、その哲学がよくわかります。さすが政宗さま。
戦国時代以前は、湿地の多い人家まばらな寒村であったという話があります。
それをここまで発展させたという。内政の手腕の高さが伺えます。

仙台っ子は、みんな政宗さま大好きだよね。わたしもBASARA見たよ〜☆かっこいい。
余談ですが、仙台の五月人形の兜は、三日月の飾りがついているんですよ!!


短歌をはじめたころのわたしへ(11)『サラダ記念日』を読んでみよう

 こんにちは。
「短歌をはじめたころのわたしへ」
毎月、短い手紙を書いています。

震災以降、すっかりローテーションが狂ってしまいまして、
更新が滞ってしまい申し訳ありません。
かくいう私自身、ただいま絶賛繁忙期中。あな、いそがしや、いそがしや、なう。

少しでも季節感を出すために、今回はこの歌を取り上げたいと思います。

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日



短歌に興味をもち、学び始めた人のなかで、
まさかこれを知らないかたはいないでしょう。
歌集としては異例のミリオンセラーとなった、俵万智さんの『サラダ記念日』のタイトルのもととなった代表歌です。

あ、でも、
『サラダ記念日』の初版がでたのって、1987年。もう25年ちかく前のことになるんですね。

25年といったら、四半世紀。

若いひとにとっては、すでに「古典」なのかもしれません。

今回は、この歌を例にとって、
短歌の「読み方」のサジェスチョンをしていこうと思います。

俵万智さんの歌は全体的に「わかりやすく」「親しみやすい」と思われていますが、それだけではここまでのヒット作はうまれていないと思うんですね。

短歌は、韻文(詩)です。

散文(文章)は「意味がわかりやすい」ということがいちばん大切なポイントになるのですが、韻文(詩)は、ときに「書いていないこと」を読まなくてはいけません。

「書いていないこと」を読むなんてエスパー?いえいえ。

カンとか、予備知識とか、そういうものもときには必要になりますが、たいていは訓練で読むことができるようになるんです!!


短歌をはじめたころのわたしへ(10)百人一首と『ちはやふる』

 こんにちは。
「短歌をはじめたころのわたしへ」
手紙を書くように、短歌と仲良くなる情報交換をしている連載です。

この形式で書き出すのは、実に3ヶ月ぶりですね。
ご無沙汰してしまってすみません。
311の「あの日」以来、ばたばたと日々は過ぎて行き、
転居もしました。
ごめんね、わたしちゃん。転居葉書は届きましたか?
しんぱいしてくれて、ごめんね。・・・ありがとう。


今日のテーマは、前回(第9回)の、この部分↓の続きでもあります。
で、そういう「初心者」の自分が、次にとる行動といえば。
まず、本屋で本をさがすじゃないですか。「短歌のコーナーあるかなぁ」って。

いま、書店では、
確かに「短歌のコーナー」はない。

ないけど、
その代わり!?すっごくアツいコーナーがあるじゃないですか!!


まぁ、だまされたと思って行ってください。
「少女まんがコーナー」に。

みゆきまたなむ

北東北では、GWの今が桜の盛りです。
今年は咲き初めの時期に雨が降り、色が褪せることを心配していましたが、
連休後半は天気が持ち直す模様。

5月には、天皇陛下が、
岩手県の震災の避難所を慰問されるというニュースを見ました。



なんとなく、この歌を思い出しました。
百人一首に取り上げられている、藤原忠平の和歌です。

小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば
  今ひとたびの みゆき待たなむ

小倉山の峰の紅葉よ。もしお前に人間の心があるなら、
もう一度天皇がいらっしゃるまで、散らずに待っていてくれないだろうか。

という意味です。みゆき、とは、「行幸」。天皇のお出かけのこと。
いまの季節なら、「みちのくの 野のさくら花 心あらば〜」と歌いかけるところでしょうか。




木を切り、山を開き、
堤防を築き、土にはコンクリートで蓋をした。
煌々と灯をともして暗闇を払い、
わたしたちは夜に勝ったと、そう思っていた。


現代社会に生きていると、とかく「科学で解明できないもの」を迷信扱いして忌避しがちですが、
こう天災が続くと、「人が自然をコントロールしようなど、なんとおこがましいことか」という、当たり前のことにぶちあたりますね。
もちろん、宗教も神話も完全なものではありません。所詮ひとが紡いだ物語ですから。
「安全神話」なんて、幻だったことに気付いたでしょう?



それでも人は、「畏れること」を忘れてはいけない。
それを証明するネットの記事を紹介します。

http://usio.feliseed.net/paetone/
http://blog.tatsuru.com/2011/04/07_1505.php
http://blog.tatsuru.com/2011/04/08_1108.php




短歌日記:すきまの町



  魚焼きグリルでパンを焼きながら何かを畳む仕草をしてる



 今日は、午前中に並んで食パンを買うことができた。卵を茹でてマヨネーズと和え、サンドイッチを作ることにする。ガラガラの食料庫を眺め、添えるおかずになるものはないかと考える。なんもないな〜。何もないというのは、無か。いや、考えろ。 まだなにもなくはない。すきまとは、有と有の間。
 じゃがいもをひとつ手に取り(すきまを少し広げて)食料庫を閉じる。電子レンジもトースターも壊れてしまったけれど、日常は淡々と動いていく。魚焼きグリルでパンをやくと、生臭さが感じられる気がする。それもすぐに慣れた。


  春霜が土をくづしてゆくらしくやはらかきなか芽吹くものたち


 今朝も寒かった。東北の春はまだ綻んでいない。びっしりと這う霜が世界を輝かせる。皮肉なくらいに。
 「凍ってかちかちになった土を、霜がほぐしてくれるのよ」。農家の大叔母に昔、そう聞かされたことがある。霜柱を踏むとざくざくと大地が鳴く。なるほど。
 まだ白い息が長く空に軌跡を描く時間。弁当をもたせて、主人を仕事に送り出す。ランチをとる店どころか、コンビニも開いていない、すきまだらけの町。でも、
 わたしたちは、生きている。きのうの延長を。


  スーパーで食パンを買う行列に従う日々に飽きはじめてる


 隣の町は、無になった。




短歌をはじめたころのわたしへ(9) 『短歌ヴァーサス』という雑誌のことなど

あけましておめでとうございます。

この連載は「短歌をはじめたころのわたしへ」
いまの自分「えーちゃん」と、短歌をはじめたころの自分「わたしちゃん」が、
毎月、文通をしたり電話をしたりしながら、短歌と仲良くなる情報交換をしています。

ナルシスト全開な文章ですが、「あのころ、こんなことを知りたかったな」っていうことを、思い出しながら書いています。なーんも知らなかった頃のことを振り返って、今だから書ける事ってあると思うんだ。
本年もお付き合いくださいましたら幸いです。どうぞよろしくおねがいします。



さて、
思い出話ついでに、
その「わたし」が短歌をはじめたころのお話を、少ししましょうか。


それは、2003年の春ごろのことだったと記憶しています。
ちょうど、失業中でした。
ひまでした。

以前にもどこかに書いたことがありますが、短歌をはじめたきっかけは、「懸賞雑誌」。
「テレビとか、くるまとか、どーんと当たらないかなぁ」という動機で買った雑誌に、たまたま短歌の募集が載っていて、
たまたま応募してみて、
たまたまちょっとほめられたんです。


うれしくなっちゃって。「もっと短歌を知りたい、詠みたい」って思ったんですよ。


で、そういう「初心者」の自分が、次にとる行動といえば。
まず、本屋で本をさがすじゃないですか。「短歌のコーナーあるかなぁ」って。
でも、以前の記事にも書いたことがありますが、短歌の本って、地方のチェーン書店ではろくな品揃えがなかったんですよね。
「総合誌」とよばれる専門誌、唯一文芸コーナーにおいてあった角川『短歌』は、当時のわたしには敷居がものすごく高く感じられて、手に取るには至りませんでした。



当時の自分はパソコンを持っていなかったし、
ケータイネットは黎明期。まだ「パケ死」というネットスラングがあちこちでささやかれていた頃です。今のようにパケット定額制のようなサービスがない頃でした。

ネットを繋げば情報が入ってくるのは分かっていたのですが、それも料金を気にしつつ、細々としかつながれない。
そんなころ、この雑誌に出会ったんです。




短歌をはじめたころのわたしへ(8) 芋煮と歌垣(dqnとカラオケ)

こんにちは。
この連載は、「短歌をはじめたころのわたし」へ、手紙を書くように、
短歌についてご紹介しています。

のですが。
あ、あれ?



とぅるるるる、とぅるるるる、がちゃ。


 
「もしもし、わたしちゃん?」

「えーちゃん、今週も電話なの?さては更新まにあわなかったのね?」

「(・・・ぎくっ)」

「(図星みたいね・・・)。ところで今日は何?12月6日に東京で行われる「文学フリマ」の告知かな?」

「えっとね、まぁ文フリ告知もあるんだけど、それよりさ、芋煮いかない?」
 
「芋煮ぃ?それって短歌とどんな関係が???」

煮会(いもにかい)とは、日本の主に東北地方で行われる季節行事で、河川敷などの野外にグループで集まり、サトイモを使った鍋料理などを作って食べる行事である。byウィキペディア

「それは知ってる。だから、それと短歌と、どんな関係が?だいたいねぇ、えーちゃん、さいきん遊びすぎ。真面目に短歌勉強しようよ〜」

「あーもう、うるさいなぁ。『書を捨てよ、町へ出よう』っていうじゃんか。机に齧りついて鬱々してればいい短歌が詠めると思ったら大きな間違いよ!!とにかく鍋持って。文学より食い気!」

「(えーちゃん、寺山修二嫌いなくせに、てきとーなことばっかり)」



と、いうわけで、
今週は芋煮会場からお届けします。

短歌をはじめたころのわたしへ (7)ネット上で読める短歌の評論など

こんにちは。
「短歌をはじめたころのわたしへ」
毎月、手紙を書くように、短歌と仲良くなる情報交換をしている連載です。

先月は番外編として、「名古屋短歌」のイベントに参加してきました!
短歌を作るのは、ひとりでもできるけれど、おなじ「歌人」仲間と出会えるのはライブならでは。
とってもたのしい時間をすごすことができました。ありがとうございました!



今回はこの間のつづきから。
「ネット上で読める短歌の評論を読んでみよう」
前回紹介した、ほんやさんにあった短歌の雑誌は、ひととおり立ち読みしてみたかな?


雑誌(総合誌)を読むと、
たくさんの歌人さんの作品を読むことができたり、広告欄で「結社」の情報が手に入ったりします。

雑誌の利点は、受動的な出会いがあること。
いままで興味がなかった歌人さんのうたに、ハッとこころひかれたり。
ぱらぱらっとめくって、偶然出会った記事が宝物になったりしますよね。


でも、まだ短歌を読み始めたばかりだと、疑問もたくさんでてきませんか?

これらの短歌がどういうふうに「いい」の? とか、
どの「結社」にどういう人がいるの? とか、
いまどんな歌人さんが人気なの? とか、

みんなが「知っていて当然!」っていう雰囲気で書き出されている約束事が、なんかプレッシャーだよぅ。


もっと気軽に、ネットで現代短歌の解説を読みたい!
でも、「短歌」で検索しても、どのサイトがどういう情報をのせているかイマイチわかりづらいんですよね。用語がわからないから、他の検索語も見当つかないし。。。


そういうときは、「時評」という記事を見てみましょう。





短歌をはじめたころのわたしへ(6)

こんにちは。
この連載は、「短歌をはじめたころのわたし」へ、手紙を書くように、
短歌についてご紹介しています。
さてさて、今週もその予定だったのですが…


とぅるるるる、とぅるるるる、がちゃ。
「もしもし、わたしちゃん?」
「えーちゃんじゃない、どうしたの?電話だなんてめずらしい。今週は短歌の評論とかを紹介するんじゃなかったの?」
「今週は手紙はおやすみにする。あのね、今日、イベントあるんだ!イベント行こうよ!」
「イベントって短歌の?」
「もちろん!」
「えー、でも、わたしなんて初心者だし、歌友達もいないしなぁ」
「大丈夫るんるん若い短歌好きさんがたくさん集まるおまつりだよ。友達なんてすぐできるって」
「若い短歌好きさん?まわりにそういう人いなかったから、ちょっと気になるかも!今日どこで?何時から?」
「名古屋!テレビ塔のところで、13時からだよ!」

と、いうわけで、
突然ですがA.Iは、名古屋の短歌イベントに遊びにきていま〜す。

→ホームページはこちら〈(ごめんなさい、あとでしらべるあせあせ(飛び散る汗))〉
 
A.Iと同世代の、パワフルな「うたのおねえさん」天野慶ちゃんがプロデュースする短歌フェス。それでは現地でお会いしましょう☆
 


短歌をはじめたころのわたしへ (5)雑誌、テレビ、ラジオをチェックしてみよう

こんにちは。
本屋さんに行って、「短歌に関する本や雑誌はないかな」と探してみたわたしへ。

「ない・・・。ないじゃん、短歌の本なんて。すみませ〜ん、短歌のコーナーってどこですか?」
「短歌???ですか???詩とエッセイのコーナーでしたら、こちらになりますが???」
そこには、相田みつをや谷川俊太郎の本が申し訳程度においてあるばかり。
あとは、恋愛エッセイとか、パステルカラーのギフトブックがキレイにディスプレイされている空間です。

どなたですか?ジュンク堂とか紀伊国屋とかもっと大きな書店に行けよっておっしゃった方は??
地方民、泣くぞ。

前回の記事にも少し触れた通り、今はネット書店という便利なサービスがあります。
amazonbk1e-honなどで、歌集名や歌人名を入力すればたいていのものは手に入ります。
でも、はじめたばかりだもん。
手にとって見たいですよね。


それでは、地方のチェーン書店でも比較的手に入りやすい雑誌ってどういうものなのか、
少し調べてみましょうか。
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