スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • 2011.12.11 Sunday
  • -
  • -
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

モテたい。(5)

 さてさて、ボカロと短歌の・・・というより、
「短歌と歌人」「ボカロとP」の、両者の関係性の共通点。


僕が思うに、短歌もボカロは歌人やPにとってのゲタとして機能している。

短歌は「文芸」の、ボカロは「音楽」のいちカテゴリに位置していてるのだけれど、
「文芸」も「音楽」も、個人が裸で立ち向かうにはかなり手ごわい。

そこで、「短歌」や「ボカロ」がゲタをはかせてくれる。

無名の誰かがオリジナルで曲や文を書いても、まず見向きされない。
内容を見てもらう以前に、興味を持ってもらえないから作品が評価じたいされることがない。

たとえば、
明確な資料を提示できないので、全くの印象論なのだけれど、
僕が以前利用していた携帯電話の着メロ投稿サイトでは、JASRAC管理の版権曲の総再生数に対して、
投稿者オリジナル曲の総再生数というのは10分の1程度だったと思う。
(まあ、みんな着メロ目的で来てるんだからオリジナル曲なんて知るかよという事もあるんだろうけど。)

また、僕もこうして文章を書いているけど、それは「歌クテル」のウェブマガのコンテンツだから詠まれているわけで、
電車の中でブツブツと「モテたいなう、モテたいなうよ」とつぶやいても、耳を貸す人はいないだろうし、きっと実刑は免れないだろう。
そもそも、文章は誰でも書けるものだから、それが「作品」かどうかの担保もなかったりする。
作品かどうか怪しいものに、真面目に時間を使ってくれる人はなかなかいない。


ところが、これが「短歌」とか「ボカロ」になると事情が変わってくる。

「ミクの曲なら聞いてみよう」「レンきゅん!レンきゅん!!レンきゅん!!!」
という具合に、興味のとっかかりがもらえるし、
「初音ミク」や「鏡音レン」ののイメージを二次利用することで、ある種の「お約束」をそのまま使うこともできるから、
アラとか甘さになるようなものを、善意的に解釈してもらう余地が生じる。
 短歌も似たようなうまみがある。
残念ながら、いま現在のボカロのような勢いはないのだけれど、
「31音で終わるのなら見てみっか」
というきっかけをつかめる可能性がある。
そして、31音のフォーマットにのせることで、どんな内容であれ、それは短歌として扱われて、作品としてのていを保つことができる。

こんなふうに、裸一貫で勝負している人からすると、ちょっとずるい関係が「短歌と歌人」「Pとボカロ」には存在している。

もちろん、このゲタは枷にもなる。
ゲタでマラソンが走れないように、短歌1首にに載せられる情報量は限られるし、
こんにちのオトナは、ボーカロイドをあくまでサブカルチャーや流行物の一種としてしか扱わない。

それから、
短歌の場合、短歌プロパーの論点が色々あって、そこと闘いながら詠まなければならない!
……という話もあるようだけど、よくわからないのでそこは逃げる。


とまあ、そんなわけで、
歌人、Pという人たちは短歌、ボカロを通じて表現活動をすることで、
無様式無所属の状態で素手で暴れるよりも比較的楽をすることができる(はず)。
そういう分野を主戦場に選ぶというのは「短歌が好き」「ボカロが好き」という前提のほかにも、
ちょっと戦略的なものがあるんじゃないかなあ、と僕は勘ぐっている。


そんな歌人とPの両者に共通する価値観というと、
評価の場を虎視眈々と狙う腹黒さ?
好きあらば楽しようという横着さ?
わざわざ枷に足を突っ込むドMさ?

つまり、
「ふ……それが世界の選択か」
とかなんか高度な皮算用をしながらも部屋はぐちゃぐちゃ、
そしてよくわからないけど無茶な要求をされるとテンションが上がる、
そんな女の子となら価値観ぴったりでばっちりモテると。

んな奴いるか。

うーん、なんかあらぬ方向に行きかけたのでもうちょっと別方向に考えてみる。
たとえば、読み手・聞き手の「キャラクター萌え」とかどうだろう?




(このウェブサイトに掲載されている情報は、著作権法に基づき保護されています

スポンサーサイト

  • 2011.12.11 Sunday
  • -
  • 00:00
  • -
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

access

管理人にメールを送る
(さるさる日記のメールフォームです)

selected entries

categories

archives

recent comment

  • 【文語短歌】自由自在・その12【古典和歌】
    夜考宙ん
  • Book-Offで歌集を買う
    夜考宙ん
  • 【文語短歌】自由自在・その11【古典和歌】
    夜考宙ん
  • 【文語短歌】自由自在・その11【古典和歌】
    さね
  • 【文語短歌】自由自在・その11【古典和歌】
    夜考宙ん
  • みゆきまたなむ
    夜考宙ん
  • 連載小説 『部屋』 【後編】
    夜考宙ん
  • モテたい。【番外篇】
    うさぎ林檎
  • power of kotonoha
    夜考宙ん
  • 歌クテルwebマガジンは一周年を迎えました。
    さねとも

search this site.

profile

mobile

qrcode

links

others

sponsored links

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM