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  • 2011.12.11 Sunday
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曖昧な記憶、または治癒をおえた病巣

 ―塾に遅れそうなので少し時間がかかります、という意味のメールには返信をしなかったか―

きみが子を送り届けてくるまでの時間を書肆の光は濡らす




 ―わたしは30分ほど待ったかもしれない―

予報では降らない雨に鼻梁より濡れてあなたの車輌へ向かう




 ―これが二度目。お互いにまだ照れ臭さが拭えずにいて―

鳥であれば風切り羽根のある辺りに触れた、或いは触れてしまった




 ―釧路東急イン―

感情のかたちを示す唇の例えば冬の



 ―釧路東急イン―

          あなたの膝を刺す月明かり




         恋人が絡めた指にまくネオン管




 ―前回はリクエストした―

ひとの掌でされる痛さ、と思いつつひとの掌の違和感に溺れる




花束が破裂しそうな夕暮れにもうひとは愛なんて要らない




もう一度来るには遠い湖の底方に向けてまりもを放つ



 ―前回はリクエストした―

異教徒の祈り思わすしつこさの唇そのまた奥に舌あり




 ―わたしはずっと目を閉じたまま―

冷たくてよく動く舌そういえば父は野球が苦手だったな
 ―三塁側スタンドの群衆が酔ったようにビニール傘を振り続ける。5回表1アウト。ゲームは主催チームの1点リード―

雨脚は已に激しくテレビから東京音頭だけが聞こえる





約束を守ると誓う月齢のよく判らない月の真下で




印象派画家には言うな俺たちが湖畔で捨てたボートのことは

歌人にもあまり喋るな湖へ舟を燃やしに行きたがるから

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  • 2011.12.11 Sunday
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