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  • 2011.12.11 Sunday
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ちょっと待って!〜短歌を始めたばかりの方へ〜

私は今、地元の短歌サークルに参加しています。
歌歴8年にしてようやく参加してみたサークルは初心者向き、新人なのに先輩という逆転現象が起きましたが、暖かく迎えてくれました。
そこで感じたことなどを書いていきたいと思っています。


月に一回開かれる歌会は、結社にも属し、歌集も出しておられるT先生のやり方です。
先生曰わく「どこの結社もこんな風に進んでいく」とのこと、利点は少人数なので誰でも発言できる点です。
各々がいいと思う歌に点を入れ、感想を言います。
そこでよく耳にするのが
「情景が見えていい歌だと思います」
というもの。
なんだか当たり障りのない、無難な感想に思えて仕方ありません。
例えば秋の歌会の日、落ち葉の歌がありました。
「落ち葉を踏んだ時の音が聞こえてきそうな」
「落ち葉の絨毯が目の前に広がっているような」
そんな風に具体的に感想を言ってもらえれば、作者としても嬉しいはず。
でもやはり無難な言葉しか出てきませんでした。
私が指摘したのは「落ち葉の美しさ」という表現。
形が美しいのか、色が美しいのか、浮き出た葉脈の模様が美しいのか、具体的に詠まなければ読者には分からないと伝えました。
ところが他の皆さんは、情景がよく分かると言います。
これはどういうことなのでしょう?

実は…


 の前に、少し別の話題を一つ。

私の詠む歌の感想でいつも言われているのが、「よく分からない」というもの。
私の母や祖母(というと失礼かな?)の年齢に近い方々。
単にジェネレーションギャップというのもありますが(ライブ中継が分からないと言われたりします)どうやらパッと見で自分には理解できない世界だと決めてしまっているようです。
例えば万葉集や古今集などの歌に触れた時、分からなければ辞典を見るなりして調べたりするものです。
先ほどのライブ中継にしても、少なくとも言葉の意味だけは調べられるはずなのに、それをしようとしていません。
どうやら、深く歌に踏み込むことに抵抗があるようです。
「情景が見える」という無難な感想も、歌に踏み込まない結果出てきた言葉のようです。

では歌に踏み込むとはどういうことか?
それは単に作者の心情にシンクロするということではないと思います。
毎日大量の落ち葉を掃除している人にとっては、落ち葉を美しいとは感じられないかもしれません。
けれどある日ふと歌を思い出して、落ち葉を拾って形の(あるいは色の)美しさを確かめてみたくなるーそんな風に心が動いた時に、その歌に踏み込めたことになるのではないでしょうか?

「自分にはこの気持ちは理解できないけれど、こういう考え方があることがよく分かった」
「自分は行ったことがないけれど、そこに行けばこんな景色が見えるのがよく分かった」
など、自分が知らない世界だけど〜というもう一歩の踏み込み。
「こんな感想は生意気と思われるかもしれない」
「自分の想像が間違っていたら恥ずかしい」
「先輩の歌に意見なんて言えない」
そんな風に思っていたら、いつまで経っても当たり障りのない無難な感想しか言えません。
後輩からの貴重な意見は、先輩の作歌活動にも刺激を与えるものとなるでしょう。
分からないなら分からないでいいんです。
遠慮なんてしなくていいんです。
でもそこから一歩踏み出してみませんか?
せめて分からない言葉の意味を調べてみるとか、自分だったらどう感じるのか考えてみるとか、その歌が分からなくても、その歌に踏み込んでいくことはできると思います。

歌歴八年程度で何をえらそうにと思われたかもしれませんが、私自身、歌を始めたばかりの頃は「詠む」ことに夢中で、「読む」ことをあまりしてきませんでした。
なので今これを読んでいる短歌を始めたばかりの方にとって、少しでもヒントになることがあれば…そう思って今回原稿を書いてみました。
短歌を始めた方にとって、「詠む」のと同じくらい「読む」のも大切なことなのです。
ぜひ色々な歌に踏み込んでいってください。



(このウェブサイトに掲載されている情報は、著作権法に基づき保護されています

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  • 2011.12.11 Sunday
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コメント
野添さん初めまして、俺は年数だけで言えば15年〜位短歌を「楽しむ物」として触れてきました。

今回の記事を拝見して先ず思ったのが、俺も同じ事をしていたこと…

「当たり障りのない感想」

…これを言ったら気分をこわすのでわ?
…俺が言っても説得力がないんじゃ?

…俺とこの歌人さんでは、感性が合わないから…等

言葉は悪いですが、歌への感想より、歌い手さんの顔色を伺うような意見を出してました。

最近こそ、素直に感想を言えるようになってきましたが(^_^;)

歌を「読む」と「詠む」

改めて考えさせられる、記事でした。

いつか野添さんに俺の歌を詠んでもらって、感想を聴きたいです(笑)

これからも記事楽しみにしています!!
  • 夜考宙ん
  • 2010/03/09 7:46 AM
夜考宙ん様

コメントありがとうございます。
はじめまして、野添です。

「素直に伝える」…日常でも難しいことですよね。
まして先輩方がいる歌会の場でなんて…
きっともの凄く「勇気」のいる一歩だと思います。
でもきっと誰もが通る道の筈だから、「怖がらないで」と伝えてみたくて、ない知恵しぼって(笑)記事をまとめてみました。
コメント、嬉しかったです!

いつかお互いの歌を読んで、感想を言い合ってみたいですね!
  • 野添まゆ子
  • 2010/03/09 7:42 PM
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