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  • 2011.12.11 Sunday
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Kotonoha-mix(1) 初期衝動の女


歌クテルWebマガジン、始まりましたー!ということで。

日野やや子プレゼンツ「kotonoha-mix」、です(笑)。
【注:自室でひとり語りを録音するという恥ずかしい行動に出ています】


■ 短歌とのなれそめ。


まず短歌をはじめたきっかけから、自己紹介もかねてみたいな感じで話していこうかなー。

改めまして日野やや子です。1978年生まれです。小さい頃から本が大好きで、絵とかおはなしとか作ってるような子供だったですね。で、自作の詩集とか作って配っちゃうような痛い高校生だったですね。

短歌は2002年にはじめました。きっかけは青山ブックセンターで知人のお誕生日プレゼントを探してまして、素敵だなぁと思って手に取ったのが村上きわみさんの「fish」だったんですね。短歌の本だなんて知らないで手に取ったんですけど、ポップなイラストとのコラボで、装丁もサイズも色も手触りもすごく好きな本なんですね。散文も入っていて、ああ、なんてかっこいいんだろう!と思ったのがはじめてですね。って思うとちょっと珍しい入りかただったのかなぁ。みなさんどうなんでしょうね。

2004年にホームページを立ち上げて(現在ブログのみ)、モバイル短歌から歌クテルにつながり、これからweb活動をしながらかばんにも参加させていただくんですけれども、毎回毎回〆切ごとに自分のやりたいことを問いつつやっているような感じではあります。ルールとかなんにもわからないで、見よう見まねで「楽しいー!」ってやってたときにはわからなかったけど、なんて世界に入ってしまったんだろうって気分ですね。ここまできたからにはどっぷりやりますけどね。


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【文語短歌】自由自在・その1【古典和歌】

 はじめまして、さねともと申します。

今回より数週間に一度のペースで連載を受け持ちます。よろしくお願いいたします。

さて、私がこのwebマガジンでの連載として扱うのは、古典和歌と文語短歌に関するエッセイです。要するに著作権の切れた作品を中心に、ざっくばらんに書いてゆこうという算段です。

と言いますのは、現代短歌に関わる人間としてまず感じたのが、古典や文語作品を意識的に避けて通っている方が少なくなかったこと。それはそれで姿勢として理解できても、どこかで「もったいないな」と思うところがありました。確かに今現在、いやこれから未来にわたっても古典や文語というものはますます読者が少なくなっていくとは思うのですが、その蓄積は無視できるものでもないと思うのですね。

古典や文語の技術の中には現代短歌にも通じるものがあり、また現代短歌の幻想性も古典や文語作品に既に見出されている場合もあります。そういうのを扱ってゆけたらと思っています。



 では連載第一回目は…芥川龍之介の作品から。


創刊号「巻頭作品(葵 涼)」


君の事手に汗握り待っている 君の事だけ想うこの時間(とき)

緊張で食べれなくなる事なんて 無いと思っていたんですが、ね。

友達や元カノなんかじゃ絶対に 呼ばないあだ名を付けてあげるね

怖いんだ君のその手に触れた時 ちゃんと呼吸が出来るかどうか

ついさっき初めて触れた君の手が あたたかすぎてもう離せない

目を開けてキスしても良い?愛おしい 瞳を閉じたその顔が好き

寄り添ったうなじに頬を当てがえば 脈拍音が唯一の おと


まさか私が巻頭で作品を発表しているなんて・・・キセキです。
今回、Webマガジンに携わらせて頂き、嬉しく思います。「初めて」です。
こうして文章を書くのは、なんだか気恥ずかしいです。仕事上、書く、という行為をしないもので。
私は紙に書くのが好きです。短歌を紙の上で完全体にするまで何回も書きます。
パソコンに打ち込むのは1回だけ。電車の中、日常生活、仕事中、
ぽっと生まれた短歌たちは、9割以上紙に書きます。レシートの裏、手帳の隅、
ポケットティッシュの中の厚紙。何にでも書きます。
ケータイのメモ機能に溢れかえっていた時期もありましたが。読み返すと、
驚く程味気ないものに思えたものです。自分のノートに書き写すと、
やっと呼吸をし始める気がします。
さて、今回は、「初」ということで詠ませて頂きました。
私には、今、大切な人が居ます。今後の人生を共に歩んで行きたい人です。
2人だけで会う、ご飯を食べる、あだ名で呼んでみた日、手をつなぐ、
キスをする、2人がひとつになる。どんどん「初」は無くなっていく。だから、
私の言葉で残してみたかった。無くなってしまうから、「初めて」って、
その瞬間はすごくドキドキするし、嬉しい。大切なもの。

大切な「初」が、これからも連鎖していきますように。



(このウェブサイトに掲載されている情報は、著作権法に基づき保護されています

短歌をはじめたころのわたしへ (1)手紙

こんにちは。
はじめまして、かな。
それとも、おなじみまして、かなぁ。


なんにもわからず、手探りで情報をあつめ、

「短歌って何?」
「短歌の本はどこで買えるの?」
「短歌を読む同年代の仲間って、どこで出会えるの?」
「総合誌って何を総合してるの?結社って秘密結社のこと!?」

っていうところからはじめた自分へ、
ひとつ、ひとつ、
手紙を書くような気持ちで、この文章を綴りたいと思います。

あのころ、本当に自分が知りたかったことは、
どんな本を読んでも、どんなサイトを探しても書いてなかった。

いま、短歌をはじめたばかりのネットユーザーのかたが、
検索でこのサイトにたどり着いたときに、
世界を手繰りよせる糸口になってほしいなって思っています。

 ***

短歌とは、57577の31文字で綴られた、みじかいうたです。
単位は「首」。
「1首、2首」と数えます。「百人一首」の「しゅ」ですね。

(よく混同される「句」というのは、俳句の数え方になります。)
(俳句は575、17音です。)


そんなの、常識じゃんって、
普段、短歌に親しんでいる人は、そう思うかもしれません。


いやいや、案外、歌人の「常識」って通用しないんだってば。
たしかに国語の教科書に書いてあったけど、
「みんながおぼえててあたりまえ」っていうほどのことではないもんね。


そんな、基本の基本から丁寧に解説してくれる本があります。


創刊準備号「巻頭作品」

■A.I

恋人の付箋を追えば自分とはちがう一生(ひとよ)を生きる人なり

何層も憂いを重ね出汁巻きに砂糖を入れる人ならばよし




■胤

おっさんがぁ「イタトマに居るぅ」とか言ってぇ それを聞いててぇ マジで笑えるぅ
 
六本木アマンドは現在(いま)無いんだよ どこであなたを待ってれば良い?




■梳田碧

新しいテレビになって来年の餅の置き場がわが家にはない

地デジ化は恐ろしいぜ、というような顔でチワワが震えておりぬ




■日野やや子

こいびとに叙情してってせがまれてぼんやり徘徊してるスーパー

しらたきのようにお箸で摘まれて(白滝姫はまだねむります)




■yukky

幸せを求めることを強いられて生まれたときから素直になれない

strong enough to fight 過去(あなた)から渇望される未来へ挑む




■柚木良

ウインクをする顔文字を咀嚼するガムの味しかしなくなるまで

誰を見ているのか知っている俺を知ってお前は見続けている




■さねとも

誕生日・バレンタインと祝祭がいっぺんに来た! 船が出るぞォ

甲板の上に立ちたるひとびとの影くつきりと晴れわたる哉






(このウェブサイトに掲載されている情報は、著作権法に基づき保護されています


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