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  • 2011.12.11 Sunday
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第7号巻頭作品『手と手』(葵 涼 元・胤)

――前に言ってたね、こんなこと。――

「俺にはさ、ハンデがあるよ?」バツ1で、子供が居るってことですか?ねえ。

――うん、そう。そのこと。良いの?――

そんな事気にすんなって あなただけ好きじゃダメなの分かってたもの

――自分の子供じゃないんだよ?愛せるの?――

半分はあなたの遺伝子受け継いだ子供だったら良いでしょう、うん。

――大丈夫かなぁ・・・――

娘にさ、嫌われたならあなたをね、諦めようって思っていたよ。

――・・・俺も。「父親」だからね――

きっともうご飯も食べられないぐらい 落ち込む自分も分かっているし

――大丈夫だよ、きっと。仮定でしか言えないけど――

「結局は血の繋がりだ」そんなことないと証明してみせようよ


『ママになってくれるの?』 うん。私で良いかな。


―――小さい手だね―――

左手と 右手を繋ぐ 体温と 同じ温度の愛は確かに






ここまで私生活を短歌にするのは、きっと邪道なんだろう。

でも、これが今の私だ。


作品を作るにあたり、私は心境をもろに反映させます。故意だったり、降ってくる言葉がそうなります。

自己紹介に書いた通り。もやもやしているのは事実→それに対する吐露。曲げられない思い。

このままで良いのか。良いのかな。


私の短歌は

短歌

なのかな。




(このウェブサイトに掲載されている情報は、著作権法に基づき保護されています

【文語短歌】自由自在・その2【古典和歌】

どうもこんにちは、さねともです。

連載第二回目は、古典和歌について書こうと思いますよ。

まず、古典和歌と文語短歌、この違いについてごく簡単に書いておきます。何が違うかといえば、まず見た目には使われている言葉が違います。恣意的に抜き出します。

まず文語短歌。

入りかはり立ちかはりつつ諸人は誇大妄想をなぐさみにけり

リユクルゴスの回帰讃ふるこころにもなり得ず吾は子にむかひ居り

(斉藤茂吉『寒雲』より)


「誇大妄想」「リユクルゴス」「回帰」の、漢語や外来語表現に注目。

次に古典和歌。

けふ来ずはあすは雪とぞふりなまし消えずはありとも花と見ましや

起きもせず寝もせで夜をあかしては春のものとてながめくらしつ

(『古今和歌集』在原業平)


おわかりでしょうか? 「和歌」というのはそのまま「やまとうた」を意味しますが、それが示すのは「『やまとことば』で出来た歌」であり、和歌には外来語が、つまり漢語が使われていません。これは意図的にそういう作り方をしていたのであって、中には例外もありますが割合厳密に守られていました。

なぜ外来語を使わなかったかというと、それは中国大陸からつぎつぎに輸入されてくる「漢詩(からうた)」へのカウンターパートとして、日本固有の「和歌(やまとうた)」を守る必要があったからです。漢語は漢字だらけの漢詩に任せ、日本語で作る歌として和歌は成立していたのです。

さて、古典和歌と文語短歌の違い、とりあえず「見た目」から見てみましたが…まだあります。

それは、明治以後の短歌がいわゆる「写生」に特化していったのに対し、古典和歌が特化していたものは何かということ。

「恋歌」であります。


第6号巻頭作品『友の23年』(ネコノカナエ)

<線路跡>

線路跡の自転車道を轟々と春の嵐が吹きぬけていく



<廃駅>

20年動かずに在る1両の汽車はたんなる記念碑じゃない



<友いわく その1>

「空気とか年齢とかを言い訳にするな お前はここで熱持て」



<友いわく その2>

「バッシングなどぶち破れ しっかりとお前は職場と街でたたかえ」



<友いわく その3>

「魂をカネで売れるか! 欲しいのは同情じゃない! ふざけんじゃねぇ!」



<友の23年>

悔しさと確かな熱がここにあるかぎり終わらぬ23年



<わたしの現在>

ヒトゴトの現在なんか生きてないお仕着せだけの未来はいらない



<風>

轟々と春の嵐が吹きぬける吹かせているのは友のその声



<春>
春の街春の列車を止められる あなたのその手とわたしのこの手



<せかい>

君の手が確かに世界を動かしていると感じる朝刊の音






(このウェブサイトに掲載されている情報は、著作権法に基づき保護されています

短歌をはじめたころのわたしへ (2)ネットで「短歌」を検索してみよう!

 こんにちは。
「短歌をはじめたころのわたしへ」
手紙を書くように、短歌となかよくなる方法のヒントを綴っていきたいと思っています。


今日のテーマは

ネットで「短歌」を検索してみよう!

です。



いま、あなたがこの文章を読んでいるということは、
ケータイもしくはパソコンから、インターネットに接続することができているっていうことですよね。

勉強に、仕事に、インターネットを活用することが当たり前になった世代。
具体的にいうと、1995年以降に成人を迎えた世代のかたにとっては、
調べ物をする=本や雑誌、ではなくて、まず「ネット」となると思うんです。

インターネットの世界は玉石混淆。
なかには、まちがった情報や、精査されていないまま発表されている文章もたくさん出回っています。

その、まちがった部分だけを取り上げて、
「だからネットの情報は信用できないんだ」
という意見も、特に年配のかたからは少なからず寄せられます。

うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい

というのは、「2ちゃんねる」という有名な匿名掲示板の創設者、ひろゆきさんという人のことばです。
これって、よくよく考えると、実生活でもおんなじですよね。



実は、ネットで情報を検索するのには、ちょっとしたコツがあるんです。
ネット上の井戸端会議から、口コミから、
有益な情報を抽出するための便利な機能が、そこにはたくさん備わっています。

今後の予定

おかげさまで、創刊より一ヶ月が過ぎました。
参加者一同、感謝しております。

これからもよろしくお願いいたします。

『歌クテルwebマガジン』は、毎週日曜日更新です!


■今後の予定(変更になる場合があります)

□3月21日(日)
 巻頭作品(ネコノカナエ)・
連載記事(A.I)

□3月28日(日)
 巻頭作品(胤)・連載記事(さねとも)

□4月4日(日)
 巻頭作品(さねとも)連載記事(日野やや子)

□4月11日(日)
 連載記事(梳田碧)

□4月18日(日)
 巻頭作品(yukky)・連載記事(柚木良)

□4月25日(日)
 連載記事(野添まゆ子)



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