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  • 2011.12.11 Sunday
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第10号巻頭作品(yukky)

『BL短歌・テニス5首』

その性は重なるための運命と抱いた冷たい呼吸0-0(love-all)

別々の熱は必然のサヨナラその痛みなら15-15(fifteen-all)

泣き濡らす同じ形の生殖器その虚無こそが30-30(thirty-all)

無条件のアドバンテージ苦しいよ結ぶ躰に約束してよ

東京の空は快晴、いまいちど痛みを見据えてハイジャンプする




(このウェブサイトに掲載されている情報は、著作権法に基づき保護されています

モテたい。(2)

 短歌がモテる趣味かどうか、を考える前に「モテる趣味とモテない趣味がある」ことについて考えたい。

前回も少し書いたのだけれども、女性は「趣味をもつ男性に惹かれる」ということをしばしば言う。
それ自体はきっと嘘でも媚でもないんだろう。
だけど、この場合の「趣味」というのは格好のいい趣味であって、そうでない、気持ち悪い趣味は含まれない。

たとえば、今まで付き合ってきた女の人の髪の毛を「標本」としてずっと取っておく趣味。
これを聞いて「あたしもコレクションして!」となる人は少ない。
たとえば、初対面の女の子に、その日のうちに「気持ち悪い」と言ってもらう趣味。
「今日一日しかあなたの心を慰める事はできないのね」と儚む子は皆無だ。

こんな風に、モテない趣味というのは歴然として、ある。
(以上はあくまで例であって僕の趣味ではないです。念のため。)

そういうモテない趣味というのは、誰にも言わずにしておくほうがモテにつながる。
てゆーか、隠さなきゃまずい。


じゃあ、モテる趣味とそうでない趣味の境界線がどこにあるのか。
もちろんこれは女性サイドのシュミの問題だ。
だから厳密には個別に考えなければいけないんだけど、
最大公約数的なものは見つかるはずだ。

そこで、一般にモテるといわれる趣味を要素に分解して、共通項を探したい。



八月の祝祭( 二 )

 「これが、第二種疑似永久機関搭載型本土決戦用特車『イザナギ』よ!」

 静まりかえった空間に空気の波が生まれ、あらゆる方向へ散った。天井や床や四方を囲む壁や天井から吊るされた多数の照明器具、その他のありとあらゆるものの各々の距離に相応しい時間の差をともなって、波がわたしのもとに返ってきた。果たして静けさは再び取り戻されたが、わたしはその間、瞬きはおろか指先ひとつ動かさなかったのではないだろうか。
 女性は、腰にあてがっていた腕を胸のあたりで一度組なおすと、再び口をひらいたが、今回はムライに先を越されるかたちとなった。

「やあやあ、これはイカルギさん。ご無沙汰しておりました。相変わらず、お美しくてけっこう。なにより、お声が大きくお元気でいらっしゃる。まことにけっこうですねえ。」

「あら、ほんの八十六時間ぶりですわ。で、説明のつづきをさせてもらってよろ
しいかしら、ムライさん。」

 女性は、戦車もしくは特車についての詳細を十分あまりの時間を掛けて語り終えた。その間、一度だけわたしはムライに何かしら耳打ちをされたはずだが、わたしにはうわの空で、ムライが何を話しかけて来たのか、と言った記憶はさだかではない。
 ムライは、一通り語り終えて満足気な表情の女性に対し、わたしの施設部内への案内をとりはかるよう指示をだした。女性は頷き、壁に備え付けの受話器を取って、ごく短い会話の後に、ついていらっしゃい、とわたしを促し、ムライには軽く手を振った。

 わたしたち、わたしとその女性はエレベーターで二階層ほど降った。

「いま、ちょうどイザナギの起動試験を行なっているの。見学しましょう。」

 そう言われて、わたしが連れて来られた部屋の、大きな硝子で仕切られた向こう側には、先程と同型の戦車が二台並んでいた。部屋のこちら側では十人ほどが、卓や壁に据え付けられた計器を読みながらそのつど記録をとっている。そのうちのひとりに、女性は話しかけた。
「調子は、どうかしら。」
「あまり芳しくありませんね。集積したラングがことごとくメタ・テクスト化していきます。二人とも前回より集積率は向上していますが、集積は依然として臨界には到りません。」

「そう。ありがとう。」

 女性が別の者に何事か話しかけ了解を得ると、わたしを連れだって硝子の向こう側へ赴いた。室内に先ほどの者の声で、放送が響いて、試験の中断を報せた。
 戦車から、ひとつづつ人影が降り立った。



…つづく



(このウェブサイトに掲載されている情報は、著作権法に基づき保護されています

Kotonoha-mix(2) 詩歌の過激 feat. 里見浩都


Kotonoha-mix 第2回
、歌クテル誌上でおなじみの里見浩都さんをお迎えしてお送りしまーす。ヒアウィーゴー!(笑)


■ 3号からつながり。


日野:(歌クテル)3号から組ですね。奇しくも、っていうか結構いるのかもしれないけど、詩から短歌にきた同士ですね。短歌のほうにきたのは5年前? なんか意外、もっとやってるのかと思った。
里見:4〜5年前ぐらい? 東直子さんにはまったのがその時。
日野:東さんの歌集を見て影響を受けたみたいな?
里見:そうそう。ちょうどテンションが下がってる時に、たまたま本屋で立ち読みした東直子さんの歌集にはまって、おもしれえな短歌、みたいな。とりあえずひととおり読んで、4首くらいバーっと作って、そこから短歌をだらだら書きだして。で、インターネットの情報で歌会があるっていうんで行ったら、村田馨・天野慶夫妻の歌会で。ツナガルオテラでヒロガルカカイ。で、そこでえーちゃん(A.I)と知り合って。
日野:そうなんだ? それ知らなかったなぁ。
里見:歌クテルの2号を読ませてもらって、笹井さんの歌が面白くて。あんまり面白くなかったら、(参加しなくても)まぁいっかって思ってた。
日野:わたしその頃は歌クテルには参加してなくて、モバ短で題詠をやったのが1首だけ2号に載ってるんですけど、違う名前で(笑)。
里見:おおーレアだなぁ。


■ 10周年。


里見:今年はハンドルネーム使って10周年で、最初まんがのチャットかなんかをやってて。
日野:短歌をのっけてたということではなくて?
里見:短歌は5年。前半は詩だったから。詩はずっと高校から書いてて、大学時代の彼女に見せてバカにされて。
日野:見せてたんだ!
里見:そりゃ見せるよ。そしたら、わからないか気持ちわるいかなんか微妙なリアクション。
日野:それは、彼女に向けて書いた?
里見:いや、書かないよ。
日野:若気の至りでやっちゃったのかと思って(笑)。
里見:おおアフロディーテ、みたいな(笑)、というかアフロディーテがよくわからない。


第8号巻頭作品『ようこそ』(さねとも)


「窓」
を占めて文字列の雲ひらひらと明滅ののち液晶の空


この
「窓」を覗くあなたの方からもきっと私は単なる言葉


わたくしのほんの一部が歌となりここであなたを眺めてますよ


何ですかお探しものは
「孤独」とか「しあわせ」だとか「アフィリエイト」とか


こちら側(たぶんあなたの見たいもの)から混沌のおすそ分けです


エンドレスリンクの渦中
「ようこそ」に今日は何回出会いましたか


この
「窓」の眺めの中に映りこんだあなたがここでそこがわたしで





(このウェブサイトに掲載されている情報は、著作権法に基づき保護されています


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